「kintoneを入れたけど、結局Excelに戻った」「Notionを導入したが、使っているのは一部の人だけ」という話をよく聞きます。ツールの問題ではありません。ツールを入れる前に、業務の流れが整理されていなかったことが原因です。

ツールは「入れ物」にすぎない

どんなに優れたツールも、入れる中身(業務の流れ)が整理されていなければ機能しません。散らかった部屋に新しい棚を置いても、すぐにまた散らかります。ツールを選ぶ前に、「何を・誰が・いつ・どこに記録するか」を決める必要があります。この順番を逆にすると、ツールが「また覚えることが増えた」という負担になります。

定着しないツールに共通する3つのパターン

定着しないツールには共通点があります。1つ目は「入力する人と使う人が違う」。入力の手間を負う人が、その恩恵を受けていない状態です。2つ目は「既存の業務と並行して動いている」。新しいツールと古いExcelが両方使われ、どちらが正しいかわからなくなります。3つ目は「誰がメンテナンスするか決まっていない」。最初は誰かが頑張りますが、その人が忙しくなると止まります。

ツールを入れる前にすべきこと

ツールを選ぶ前に、現在の業務を付箋で並べてみてください。「誰が・何を・どのツールで」の3軸で書き出すと、今どこに情報が散らばっているかが見えます。その上で、「このツールで何を一本化するか」を1つだけ決めます。最初から全部をツールに乗せようとしないことが、定着の鍵です。

小さく試す、という考え方

新しいツールは、まず1つの業務・1つのチームで試します。2週間使ってみて、「入力が増えた」「情報が見つけやすくなった」「誰も使っていない」のどれかを確認します。その結果をもとに、続けるか、直すか、やめるかを決めます。全社展開は、小さな成功の後で十分です。

ツールの選定より先に、業務の流れを整理することが定着への近道です。「どこから手をつければいいかわからない」という場合は、まず30分の相談からどうぞ。